ニーズが高まりつつある言語聴覚士の将来性

言語聴覚士の資格は1997年に制度が制定された歴史の浅い資格です。リハビリテーションを専門とする理学療法士や作業療法士と比較してもその人口はまだまだ少ないですが、言語聴覚士は様々な医療、福祉の現場でニーズが高まると考えられている職業です。

話す、食べるといった生活に欠かすことができない機能に特化した専門職であるため、年齢や性別を問わず患者さんに求められる仕事であり、超高齢化社会が待ち受ける日本においては特に飲み込みに問題を抱える高齢者に対するニーズが増加していくでしょう。需要に対して供給が圧倒的に足りていない職業でもあり、就職先に困ることは考えにくいです。

また、医療、福祉の両現場で求められる資格なので、就職先の選択肢も非常に豊富です。言語聴覚士の仕事は今後、学校教育や児童関連施設、訪問リハビリテーションや歯科など多岐にわたり拡大していくことが見込まれます。嚥下の問題に関しては管理栄養士などと連携することも出てくるなど、様々な専門職と関わりが増えていくでしょう。限られたフィールドの中で働かなければならないということはなく、より関心のある分野で活躍の場を見出していけるので、非常に将来性のある仕事といえます。

自分がどのような人に対してどのように力になっていきたいかを考えた上で仕事を選択していけるのは、やりがいにも繋がっていくはずです。高まるニーズや将来性を考えると、言語聴覚士は非常に満足に働ける職種かもしれません。

資格取得を目指す方は、言語聴覚士の基本情報に目を通してよく検討してみることをおすすめします。